ファッションに興味がある方は、毎年、各々の季節で、「トレンドカラー」と呼ばれるものがあることを認識されていると思います。しかし、それがどのように、そして誰が決めているのかをご存知でしょうか?トレンドカラーは、実はきちんとそれを決める団体があるのです。 インターカラー その団体の名前はInternational Commission for Color(国際流行色委員会)、通称インターカラーと呼ばれる団体で、名前からも分かる通り国際的な団体で、本部はパリにあります。この団体が、なんと2年も前にその年、その季節のトレンドカラーを決めているのです。しかし、このトレンドカラーはあくまで国際的なものとして決めるので、この決定を踏まえ、日本のトレンドカラーの最終決定をおこなう日本流行色協会(JAFCA)が、日本の事情も加味し最終的なトレンドカラーを決めることになるのです。トレンドカラーを決めるために、これほどの時間と労力がかかっていることに、皆さまびっくりなさいませんか?
ファッション業界
ファストファッション
かつて低価格量販店で販売されていた衣料品は、あまりデザイン性に優れたものではありませんでした。しかし、ユニクロなどのいわゆるファストファッションと呼ばれるものの登場でそういった状況は一変し、寧ろ多くのファッションブランドにも負けないデザイン性を持つものまで低価格で売られるようになったのです。 ファストファッションの弊害 利用者にとって安くてデザイン性も悪くないファストファッションの登場は、良いことしかないようにも見えます。しかし、そこには弊害も生じました。それはファストファッションがそれなりのデザイン性を持ったことで、ファストファッションと高級ブランド以外の業界の売り上げが大きく落ち込んでしまったことです。これにより多くの個性的なファッションブランドが消えていってしまいました。多様性を失った業界の行く末が明かるいわけもなく、今後この問題は深刻さを増していくことになるでしょう。